いろいろと考えるうちに、気がつくと「終活」に関する資格を2つほど取得していました。
(「終活」というものを勉強しようと思ったきっかけは、祖母の死や恩師の死が関係していますが、それはまた別の機会にお話ししたいと思います)
そして、資格を活かして活動を初めてみようと思った時、あることに気がついたのです。
みなさんも、「終活」という言葉、最近よく聞きますよね?
しかし、それが何であるかきちんと説明できるひとは少ないと思います。資格を持って活動されている方の中でも考え方はさまざまだと思いますが、「終活」そのものは「死を迎えるための活動」と思われがちでネガティブな感情を持つ人も多いでしょう。
しかし、わたしはそうではないと思います。死んでいくことだけを考えながら活動するのは正直、しんどいでしょうし、健康で元気であればあるほど無関係に思えますもんね。
でも「死」は、誰にも平等に訪れるわけですから、少し見方を変えて、人生の終焉まで、よりよく自分らしく生きるための活動が「終活」であると考えたらどうでしょう。
まさに、生き方そのもの「上書き自由な真っ白な地図にその日が来るまでにやりたいこと、やっておきたいこと、やるべきことを描いていく」活動が、「終活」であると、考えたらちょっとだけ、わくわくしませんか?深刻に考えるのではなく、もちろん真面目に考える必要はありますが「その日が来るまでの切り札」と、思えば気が楽です。「その日」は必ず訪れるのですから。
話を戻しますが、わたしは、終活の相談を受ける中で一番大切なのは、相談者に寄り添い、その方が必要としている「悩み」を解決するための、専門家や商品、サービスをマッチングさせ、ブッキングするネットワーク力だと思っています。
例えば、遺言、法的に効力のある遺言書が必要な相談者に、相談内容にあった法律の専門家を紹介できる、とか。
葬儀の相談をされれば相談者の要望に合うよなプラン、システムのある葬儀社を紹介できる、とか。
また、遺言も葬儀もお墓のことも、医療も、介護も、保険も…etc. と、まとめて相談されることもあるわけですから、ありとあらゆる専門家、関連する業界や企業、士業の先生との横の繋がり、商品やサービスを知る、比較できるだけの情報と業界研究がとても大事なんことだと思うんです。
でも、今、その業界に関わる企業やその従事者、専門家同士が強固なつながりを持って連携しているか?と、言われると、非常に疑問が残ります。それぞれに特化したよい商品やサービスがあっても、横の連携がとれていないだけで、必要としている人たちの選択肢は狭まりますし、ビジネスチャンスもフイにしているのではないでしょうか?
そして、利用する方も、いろんなことが終わった後で「騙された」「お金をつかいすぎた」と、良い感情を持たない利用者も多いです。
終活業界は、まだまだ発展途上なんだな、開かれてない業界なのだな、と思います。そして、これではいけない、と。
わたしは「その業界」の人間ではありませんから、第三者の目、消費者・利用者に近い目線で、読者のみなさんにお伝え出来るんじゃないかな、と思っています。
平等であるために、スタートの時点ではスポンサーは募るつもりもありませんでしたし(笑)
これからも、業界内外問わず、志を同じくするひとたちと良い媒体を創っていきたいと思っています。
また、そういった「終活」の話しばかりではなくて、「生き方」をテーマにしているので 趣味や仕事、健康やペットなども取り上げたいと思います。
最近では、ひとりで食事や旅行、趣味の時間を ひとりで楽しむひとたちのことを指す言葉としても 「おひとりさま」は定着していますし、 そういった、ひとりの時間を過ごす、「シングル活動・ソロ活動」も 「新しい生き方」として、紹介・応援していくマガジンがわたしの理想です。
ひとりとひとりって何?や①でも書いた通り、『ひとりとひとり®』は【つながり】を持ち、共に考え、生き方の選択肢を広げるための情報発信ツール、無料のフリーマガジンです。
おひとりさま業界のパイオニアになる!は、言い過ぎかもしれませんが、せめて、今後増えていく「おひとりさま」が、すこしでも安心して生きて行くために「ひとりとひとり®」が参考書となり、生き方の選択肢を広げられるマガジンに育てばいいと思い、刊行を目指すこととなりました。
2017.12 ひとりとひとり 編集長ひろかわ なみ